肝斑治療薬 (トラネキサム酸 ビタミンC)

肝斑治療薬としてトランサミン(トラネキサム酸)の治療が定着しています。トランサミン製剤は市販薬でも発売されていますが服用しても効果がなかったとおっしゃる方が多くみえます。

市販薬のトランシーノのトランサミン含有量は1日分で750mgです。

皮膚科や美容外科では各院の先生方のお考えで投与量を決めますが、ほとんどの先生が肝斑治療には1日1500mgで処方します。場合のよってはそれ以上用います。肝斑には750mgの容量ではあまり効果がない事がほとんどです。

それにビタミンC製剤などを組み合わせるのが通例です。

 

トランサミン(トラネキサム酸)の副作用

トラネキサム酸は、基本的には副作用が少ない医薬品です。
食欲不振や吐き気が稀にありますが、多くは一時的です。

稀にある以下の点に御注意下さい。

・腎機能の低下した方、特に高齢者の方は御相談下さい。

・2か月服用したら2~4週間の休薬をおすすめします。(トラネキサム酸製剤は2か月を超える連続服用時のデータが少ないので念のため休薬をおすすめします。)

・ピルとの併用はしないで下さい。

・風邪薬や歯科で処方される止血剤にトランサミンが含まれている事がありますので、医療機関の受診時には必ず服用している事を申し出て下さい。

【保険適応および価格】

肝斑へのトランサミン投与は保険適応がありません。

以前は一部の県で肝斑の病名で保険の審査をとおっていた事もあったようですが正確には適応はありません。(厚生労働省及び国保連合審査課確認済)

トランサミンは湿疹、皮膚炎、蕁麻疹等で保険適応となりますが、それらの治療に1500mgの容量で長期投与する事は通常ありません。

そういった病名をつけて保険診療で肝斑に対してトラネキサム酸製剤を処方する事は不正請求となり固く禁止されています。

 

また近年ビタミン剤の保険適応が非常にきびしくなり、基本的に経口摂取(口から食事を摂れる方)ができる方への保険での処方ができなくなりました。(骨粗鬆症でのビタミンD製剤は除く)

詳しくは厚生労働省通達(容量大です)の266ページをご覧ください。

当院では保険診療でのビタミンC製剤、ビタミンB製剤の内服薬の処方及び肝斑へのトランサミン投与は行っておりませんので御了承下さい。

たとえ他院で保険で処方を受けていた場合でも、当院では健康保険法順守の観点から処方はできませんので御了承下さい。

 

自由診療での処方価格です。

 

トラネキサム酸+シナールセット 

                33日分(各100錠) 4,800

                66日分(各200錠)8,500円

 

トラネキサム酸のみ 33日分 100錠 3,700

シナールのみ    33日分 100錠 2,800

 

すべて正規流通で使われる未開封の箱の状態でお渡しします。

 

 (安価な製品も流通していますが当院では国内正規流通品のトランサミンのジェネリック医薬品の処方のみとさせていただきます。)